特殊建築物等定期調査・建築設備定期検査の北工房 | 特殊建築物の定期調査奮闘Blog in 北海道 成田翔の汗かき定期報告

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毎年「指摘事項あり」だったホテルが…

特定建築物の定期調査・定期検査では調査内容によっては大きな音が出る排煙機械を作動させたり、商用施設などだとお客様のいない時間帯で…という事もあり、夜間の調査になる事もあります。

ちょうど現在、数日にわたって大きな商用施設の調査中で、連日夜中にお客さんのいないモール街をひたすら点検して歩いています。
大きな施設では複数人で調査を行うこともあり、その際はトランシーバを使うのですが、深夜のしーんとしたフロアに響くザラザラした人間の声はなかなか怖いです(笑)

 

 

さて、先日嬉しかった出来事があります。

特定建築物の定期報告について毎年ご依頼をいただいている築30年超のホテルでの出来事です。

非常用照明の半数以上が点灯せず、毎年報告書に「指摘事項あり」と報告をさせていただいておりました。
報告書には、指摘のあった事項について改善予定日を記入する欄があり、それを超えても改善されなかった場合は各行政庁から勧告がくることもあります。

それが今年、全て是正されており「指摘事項なし」!!

 

少し前に建物自体の改修工事があったそうなんですが、この機会に…という事で、その改修工事に関係のない場所の非常用照明も、オーナー様が全て交換してくださったようなのです。

電球バッテリーの交換してくださいね、と毎年言い続けていなかったら、改修工事で関係のないところまで費用をかけて直したりしなかったかもしれません。
諦めずにお伝えし続けたかいがありました。

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たかだかバッテリー1個の話と思われるかもしれませんが、万が一、法に違反した状態が放置され、それが原因で死傷者が出たり被害が拡大した場合には、刑事責任まで問われる可能性もあります。

さまざまな事情があるのは承知していますが、定期報告を正しく実施することはもちろんのこと、緊急性のある指摘事項は特に早急に直してくださいね。
そのためのご相談でしたら喜んで承ります!