特殊建築物等定期調査・建築設備定期検査の北工房 | 特殊建築物の定期調査奮闘Blog in 北海道 成田翔の汗かき定期報告

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老朽化マンション

先週、札幌市西区の老朽化が進んでいるマンションで事故が起こりました。

tv asahi
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000096050.html

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動画ニュースでは「コンクリート壁崩落」となっていますが、バルコニーの庇(ひさし)が崩壊したように見受けられます。

昭和45年の建築物ということで旧耐震基準の建物です。

構造上、庇に影響を及ぼすものとしては積雪荷重があります。
積雪荷重とは建物の屋根に積もった雪の重さを構造計算に考慮したものです。

積雪荷重は平成12年度に法改正され札幌市では100cmから140cmに改正されました。
当該建物は100cmの基準で構造計算をしていることになります。

ただ積雪荷重の問題だけでは、このようにRCの庇が崩壊するということは考え難いです。

建築では先端に支える柱がない庇のことを跳ね出しと言います。
今回の事例では壁と庇の接合部分から折れたような形になっています。

庇の先端に柱を設けていればこんな状況にはならなかったと思います。

経年の劣化によりひび割れが生じてそのひび割れから屋根の防水がきれ、雨水がコンクリート内部に浸入し、鉄筋を腐食させてしまい爆裂がおき、強度が保てずに崩壊したのかと推察します。
もしかすると住宅内も雨漏りを起こしていた可能性も考えられます。

この件で本日弊社の栃木が某TV局の取材を受ける予定となっています。