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お客様の声

藤井雄一郎様からお寄せいただきました

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 藤井様から嬉しいお便りを頂戴しました。ちょっと、、、褒めすぎで照れくさいですが、掲載します。

私が家を建てようと決意したのは、今から、2年ほど前でした。とにかく今の生活を変えたいとの一心でした牧場から遠く離れた賃貸アパートは、夜寝るだけのスペース。昼食は事務所でコンビニの弁当。作業機の音が鳴り響くなかで、ソファーで休憩。自分達の居場所を作りたい。まともな生活がしたいと強く思っていました。

当初大手有名ハウスメーカー各社のモデルルームなどを見学し、何社かに実際、当たってみたりもしていました。しかし、自由度があると謳っていながら、実際はかなり限定された設計でした。それでも、自分達の生活スペースができれば、それでもいいかと思っていました。しかし、資金の目途がついていないというと、さっと手を引くように連絡は途絶えました。来るのは、オープンハウスの見学会のはがきだけ。その対応にむなしさを覚えました。

違った形でアプローチしてみようと、インターネットを検索していました。建築家に依頼するという手段は、情報としては知っていたのですが、実際自分がその立場に立ってみると、ホームページで見ただけの見ず知らずの人を信用して、設計を依頼するということには、大きなためらいがありました。
 
 建築家のホームページを何回も見ていく内に、ここは良さそうだなと思うところにあたりました。それが、「北工房」さんでした。インターネットで得た情報だけで、実際に設計を依頼するということにつながるのか、心配ではありましたが、問い合わせだけでお金を取られるということもないだろうと思い、ホームページ内の「お問い合わせフォーム」から、相談を持ちかけてみました。
 早速、「北工房」の栃木さんから、メールが届き、建設予定地が牧場内なので、「のびやか」で「すがすがしい」家にしたいですね。というコメントと共に面会日が設定されました。
 
 実際にお会いしてみると、写真のいかつい印象(本人は、自らを熊五郎と称していますが・・・)から、実は繊細な気遣いが感じられました。また、話していく中で、今までの設計実績や建築に対する知識の深さが圧倒的な上、それを素人にもわかりやすく伝えてくださるところなど安心感がもてる人柄を見て、設計をお願いすることを決めました。
 
 そこから、いろいろと話を進めていきましたが、家がほしいという気持ちだけで、あまり具体的な家のイメージが持ち上がらず、困っていました。共働きで、ほとんど牛舎にいたため、生活感がなく、家に対してのビジョンが全くありませんでした。一般的なハウスメーカーと建築家に依頼する場合の違いが、まさにそこで、自分達の住む場所にモデルの型などは無く、一から創造されるものであるということです。当初は、ご飯が食べることができて、安心して休むことができればそれでよいという程度の認識だったので、なかなか要望が出てきませんでした。そこで、栃木さんの「妄想」の力をお借りして、最初の設計をいただきました。
 
 栃木さんは「それを、たたき台にして、創造力を膨らませてほしい」と言われたのでその案を元に、妻との話合いが始まりました。実際に建設が終了するまでの間、私たちと栃木さんとの1年間のメールでのやり取りは通算100通近くなっていましたし、忙しい合間を縫って、何度も、牧場まで来ていただきました。栃木さんはとにかく自分達の要望を最大限、伝えてほしいということでしたので、思ったことはなんでも連絡するようにしていました。断熱のこと、(牧場ですので)汚れものの着替えと洗濯のスペース、大量にある本の収納、こだわりの風呂、寝転がれる床等、いろいろ思いつくままに要望を出していきました。栃木さんはそれらの要望を一つ一つ受け止め、形にしていってくれました。
 
建設予定地が実際に決まると、さらに設計が具体的になってきました。地盤調査から、構造計算などについても、綿密な計算がされており、安全性ということでは、疑いようの無い配慮がなされていました。大枠の設定が決まったところで、5社による入札に入り、施工業者が決定しました。ここまでで、最初の依頼から考えると11か月という月日が流れていました。振り返ってみると、融資や土地のことでいろいろと面倒な相談に乗ってもらったり、あまり想像力がなく、具体的な要望がない割に、細かいことに口を出したりと栃木さんをこまらせてばかりだったと思います。それでも、栃木さんを始め「北工房」のスタッフのみなさんは粘り強く、対応してくださったと思っています。どうしても仕事に忙殺され、なかなか意見の集約が進まない私達をしっかりとリードしてくださったからこそ、1年弱でここまでこぎつけることができたとも思います。
 
建築が始まってからは、あっという間の出来事のように、どんどんと工事が進んで行きました。栃木さんには要所要所で細かいチェックをいれてもらっていましたし、施工業者の「菅原組」さんには非常に優秀な技をふるってもらっていたので、何の心配もなく、お任せすることができました。特に現場監督の大林さんには、大変熱心に、親身になって建設に携わってもらい(一緒に家具を見に行ってもらったりまでもしました。)、本当に一から十までお世話になりました。これからのアフターフォローも安心してお願いすることができます。
 
建築途中、初めて2階から見た風景を見た時、ようやく、栃木さんがこの家の設計をこのようにしたという意図が分かりました。それは、自分も当然設計図をみているのですから、分かっていたことなのですが、実際にその状況になるまでは、やはり理解できていませんでした。2階から見た庭はまるで部屋とつながっているようで、とても解放感があり、そして自然とのつながりを感じることができるものでした。まさに当初のメールの通り、「のびやか」で「すがすがしい」空間になっていました。この2階からの風景を設計の段階から見ていた栃木さんには頭が下がる思いでいっぱいでした。当然、融通の利かないハウスメーカーの設計であれば、同じ場所に家を建てても、このようにはならなかったでしょう。この土地の持つ特性を最大限に生かした設計をしていただきました。
 
現在、住み始めて1か月になりますが、妻も窓枠や柱の木のぬくもりを感じ、自然の息吹が感じられるこの家をとても気に入っています。以前は忙しさと疲れから、来客をどうしても毛嫌いしてしまうところもありましたが、いまは友人などに是非遊びに来てほしいという気持ちが強くなりました。私も、実際に引っ越してから、リビングに寝転がった時に、天井を見つめ、その高さと解放感に思わずニンマリしてしまったり、目が覚めたときに差し込んでくる神々しい朝日から直接エネルギーを受けて、力がみなぎるのを感じたりしました。その他にもいろいろと生活していく中で、自分が考えもしなかった細かいところに配慮がされており、ふとそれに気付くたびに、その心遣いに感謝する毎日です。そして、朝の仕事を終え、コンビニ弁当ではなく手作りの朝食を食べる時には、なんとも言えない幸せな雰囲気を、噛みしめるように味わっています。夏になったら、ベランダで庭を見ながら優雅にコーヒーを楽しむのが、目下の願いとなっています。
 
今思い返してみると、誰に建築をお願いするかを迷っていて、半信半疑で「北工房」さんにメールをするときには、自分の家がこんな事になるなんて想像もしていませんでした。栃木さん、「北工房」さんとの出会いは全くの偶然でありましたが、その結果がこのような素晴らしい家であるとしたら、それは本当に素晴らしい運命であったと思っています。
「ただ生活するためだけの家」しか見えていなかった私達に、「そこで暮らすことこそが楽しみとなる家」の存在を伝え、一緒になってその場所を創っていただきました。
 
栃木さん、そして北工房のみなさん、この1年半の間、本当にお世話になりました。
そして、今後とも“末長い”お付き合いをよろしくお願いいたします。

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